8割でOK?

 

ユーザから初めてシステム開発の話を聞く際に、いきなり100%の要求が出てくることはありません。

 

まずは「だいたい」のところで話を聞いておおざっぱなイメージをつかみます。

 

ところがこれだけの状況で「見積り」を求められることが多々あります。

 

ユーザは要求を8割がた話した、と思っています。細かい部分はあるものの概算見積りは出せるでしょう、というわけです。

 

しかしユーザの話が8割だというのは誰が判断できるのでしょう?

 

よしんば本当に8割だとしても、それは「要求」の8割であってシステム開発工数の観点から見た8割ではありません。

 

特に困るのは「異常系」です。

たまにおかしなデータがくることがある、という事実をユーザは無意識のうちに捨てています。

 

もちろんシステムは「おかしな」データがきても「正しく」動かなければなりません。

 

この「おかしな」データがあるのかどうか、あるとしたらどのようなパターンなのか、といったことが開発を行う上では重要です。

 

8割の話を聞いて、その部分が80万円の見積りだからといって全体の見積金額が100万円になるとは限らないのです。